あっと・ねいん

アウトドア好きなインドア人間の頭の中を文字に起こす雑なブログ。

VTuberに中華圏ニキが飛ばす「awsl」「kksk」「233」などの意味と由来

f:id:nyanta0110:20190214101920p:plain

bilibili動画でVtuberは「MMD・3D」カテゴリに分類され,数多くの動画が公式非公式ともに挙げられている。

 最近VTuberの配信や動画に生活を侵食されている筆者です。遂にはYoutubeを飛び出し,中国版のニコニコ動画ともいわれるbilibili動画での限定動画なども視聴しています。確かにニコ動のように動画上を右から左へコメントが流れて行きます。当然中国語ですので,視聴しながら私はつまみ食い程度の中国語の知識と翻訳サービスを駆使して意味を調べますが,どうしても明らかに認識してくれていないものも出てきます。それらはやはりネットスラングですね。その中でもよく見るのが「awsl」「kksk」「233」などでしょうか,YouTubeのコメント欄等でもよく見かけます。調べて大体の意味は分かったのですが意外にもまとめているサイトが少なかったので自分でわかった範囲でまとめてみることにしました。

 

awsl

f:id:nyanta0110:20190214100951p:plain

ホロライブ所属白上フブキちゃんのbilibili限定生放送のアーカイブ動画より

f:id:nyanta0110:20190214101615p:plain

ホロライブ所属夏色まつりちゃんのYoutubeの動画のコメント欄より(一部修正)

 これは中国語の発音を表す表音記号であるピンインから来ています。

 例えば,中国語の「こんにちは」である「你好(ニーハオ)」であればピンインは「Nǐ hǎo(ニーハオ)」と表記されます。

 そして「awsl」は「a wǒ sǐ le(アーウォースーラ)」というピンインの4つの頭文字から来ているそうで,漢字に直すと「啊我死了(アーウォースーラ)」となり,これを日本語に直訳すると「あぁ,私は死んでいる」という意味になります。(因みに,さらに元を辿ると「啊,○○太可爱,我要死了」と使われていたものが短縮されたようです。)

 意訳して日本語的言葉に置き換えるならば,「尊い」「しんどい」でしょうか「死」というワードを無理やり入れるならば「尊すぎて死ぬ」とかになるでしょう。とにかくオタクはすぐ死にますからね,中国のオタクも同じ感覚で使っていることでしょう。

 

kksk

f:id:nyanta0110:20190214102330p:plain

ホロライブ所属湊あくあちゃんのbilibili限定生放送のアーカイブ動画より

 先ほどとは打って変わり今度は日本語から来たスラングのようで,そのままローマ字風に読み「ここすき」という意味で使っているようです。

 この「ここすき」は,コメントがリアルタイムに流れるという特性を持ったニコニコ動画で平仮名の形で生まれたものとされており,これが海を渡って「kksk」となり広まったのでしょう。bilibili動画がニコ動と同じコメントシステムを導入したからこそ広まったものなのだと考えると,ちょっとおもしろいですね。ちなみに,「kksk」が流れるのと同時に「zbsk」というコメントもよく見かけますが,同じように読むとこれはおそらく「全部好き」という意味であると予想できます。

 

 233

f:id:nyanta0110:20190214102901p:plain

THE MOON STUDIO所属輝夜月ちゃんのbilibili動画より

 こちらは比較的有名かもしれません。今度は中国の掲示板などでの絵文字のコードから来ているようです。

 「233」というコードが大笑いしている絵文字のコードであったことから,そのまま大笑いの意味をもつスラングとして使われるようになったようです。日本では「www」がぴったりでしょう。「wwwwwww」と同じように「23333333」と伸ばすとそれだけ笑いが大きいものとして表現できるようです。また「草」もかなり使われているようで,もともとの中国での意味を跳ねのけて日本語での意味が浸透してしまっているようです。(さすがにネット上の一部だけと予想されますが…)

 他にも「666」はすごい,「888」はバイバイorパチパチなどと数字のネットスラングはたくさんあるようですが割愛したいと思います。

 

おわりに

 以上,気になった中国語のネットスラングを軽くまとめてみました。国も言語も文化も違う人間と同じコンテンツを盛り上げているというのはワクワクしますね。今後Youtubeとbilibiliで連動したVTuberイベントなども企画されているようですし,今後のさらなる交流と発展が期待できますね。

 私は中国語をしっかりと勉強しているわけではないですし一部予想のようなものも含まれていますので間違った情報が混ざっている可能性もあります。その際は気兼ねなくご指摘ください。なお,スクリーンショットした動画はすべてそれぞれのVTuberの公式チャンネルのものです。