あっと・ねいん

アウトドア好きなインドア人間の頭の中を文字に起こす雑なブログ。

【台風24号】謝るJR東日本と謝らないJR東海【東京駅】

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平成30年台風24号の速報値による経路図(気象庁HPより)

 平成30年9月21日にマリアナ諸島にて台風24号「チャーミー」となり北上し日本列島をなぞるように通過していった今回の台風は,日本中を荒らして行きました。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

 私の生活圏である関東では,JR東日本20時をもって全在来線の運行を終了すると発表。これによりほとんどの商業施設が通常よりも閉店時間を繰り上げました。このように事前に全在来線の運休を発表するということは過去にあまりなかったように思います(忘れているだけかもしれませんが)。休日であったこと,また当然数日前から台風が上陸するであろうことが報道されていたこともあり,あまり大きな混乱は見られなかったようです。

  当時東京駅にいた私は改札付近の電光掲示板・掲示物や構内放送を聞いていました。その改札はJR東日本の改札とJR東海の改札がほぼ隣接している八重洲北口改札で,双方の案内を見たり聞いたりすることができました。その中でも案内放送に関して,二社での違いが見られたので記事にしてみました。

 

 JR東日本の放送では,運転を休止する旨を伝えた後に「お客様には大変ご迷惑をお掛けいたします,誠に申し訳ございません。」と謝罪が入ります。対してJR東海の放送は休止の旨を伝えた後「台風の影響で電車が遅れまして…(ここで詰まり)…ご不便をおかけします。」と謝罪はありません。またJR東日本の放送では,一通りの放送が終わった後なんと5秒もすると全く同じ内容の次の放送が始まるという繰り返しがひたすら続いている中,JR東海の放送を聴くことができたのは1回のみでした。(約15分)

  この二社の違いに関してどちらが良いのかということを判断するのはとても難しいことです。切符を販売したにも関わらず列車が数時間単位で運休になるなど予定が無茶苦茶になってしまうのだから謝罪があるべきだと言えるかもしれません。しかし台風というものは人間の力の到底及ばない自然災害であるから鉄道会社に謝罪の義務はないといえるとも言えます。かといって台風でも動いている路線もあるのだから,企業の努力次第で台風でも走行できるはずで,運休はそれを行っていないということであるから謝罪があってもいいなどとも考えられなくは無いでしょう。またもはや謝罪の一文など案内放送のテンプレ・整調として入っているだけで,深く考える必要はないとも言えてしまいます。

  

 ここまで,二社でこんな違いがあって興味深いねという趣旨の記事でした。JR東海さんが謝罪の一文を抜くというのは一部で話題になることは多いのですが,皆さんはどのように考えますか。

  そんなことよりも何より心配に感じたのが,東京駅近辺で多く見かけた海外から来られた方々。私が確認できた範囲では,JR東海の改札前に英語での案内があるのみで,JR東日本側には皆無,構内放送に関しては日本語以外の言語を確認することができませんでした。有人改札などで直接尋ねれば多言語対応をしてくれるのでしょうが,それだけで大丈夫であったのだろうかと心配になりました。(他国語対応ではJR東海が一枚上手か?)

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東海道新幹線八重洲北口改札に設置されていた掲示


 24号のあとを追うように台風25号もやってきています。社内で案内の再検討が行われて手法を変えてくるかもしれません。予測では24号の進路より北西寄りの海上を進むとのことですが,日本海側寄りの方々は十分お気を付けください。